菅田将暉さん主演でドラマ化&映画化された
📔『ミステリと言う勿れ』
の田村由美さんの漫画です。
『ミステリと…』とはテイストが全く異なり
📔漫画『7SEEDS』
の舞台は、隕石の衝突で
💥人類が滅亡した後の日本
で矢野徹さんの小説『ロボット』と同じく、私の大好物のサバイバル物です。
『コールドスリープで生き残らせる子供』の選び方が興味深い

物語が始まるのは滅亡後すぐではなく、滅亡から??年後。
コールドスリープされた人々が
人間が生きていける環境が整った
とコンピューターが判断し、蘇生された時から物語が始まります。
メインストーリーは人類滅亡後のサバイバルですが
🔶全35巻+外伝1巻
という大ボリュームの漫画なので、それ以外の設定もしっかりしていて読み応え抜群です✨
まず
🔷コールドスリープの人選法
がなかなかでした。
人類滅亡を予測した政府が立ち上げたプランの1つが
ガイド役1名+7名のチーム
を4つ作り、コールドスリープ
で保存する
という
🔖7SEEDSプロジェクト
でした。
4つのチームは『春・夏・秋・冬』と名付けられ、ガイド役は主旨を知ったうえで、自ら志願してコールドスリープに入ります。
でもその他7名は何も知らされず
💥目覚めれば『ここどこ⁉︎』状態
という設定です。
で、この7人×4チームの28人の人選は
🌟政界の重鎮の孫娘
🌟高級官僚の娘
🌟高校野球のエース
🌟若きIT企業の社長
など、当然のことながらコネがあったり、何かの才能に秀でていたりという、いわゆる『優秀』な人たちです。
ところが選んでいる時に担当者がふと疑問に思うんです
優秀な人間だけで大丈夫なのか?
と。
人類滅亡後の世界を生き抜くための人選なのに、現在の物差しで測った『優秀さ』だけを評価の基準にしていいのか、というわけです。
そこで
🌟内気な引きこもり女子
🌟中途半端な不良男子
🌟傷害事件を起こした高校生
🌟プチ家出を繰り返すギャル
など一般的に『優秀』とされない子供たちを集めたチームを1つ作ります。
この設定がね、うまく言葉にできないけど、面白いというか興味深いなぁと。
シェルター生活に必要な人材のチョイスが興味深い

『7SEEDS』は主に
🔷人類滅亡後のサバイバル
🔷人類滅亡後のシェルター生活
🔷優秀な人材の育成学校
の物語から成り立っています。
その中でも特に
🔷人類滅亡後のシェルター生活
の物語が好きで、ここだけ何度も読み返してしまいます。
子供たちを選んでコールドスリープさせる『7SEEDSプロジェクト』は、実は最後の最後の手段で、偉い人たちはまともに取り合わなかったプランでした。
現実的なプランとしてシェルターが作られ、隕石が衝突する直前に人々がそこで生活を始めますが、ここでの人選もなかなかです。
シェルターに入る一般市民には何も知らされていませんが、別枠で
🌟お笑い芸人
🌟JPOPの歌姫
🌟人気漫画家
🌟野球のスター選手
なども招待されていて、こちらは政府の高級官僚から直接招待を受けています。
なるほど😲!!
キリストの
人はパンのみに生きるにあらず
ではないけれど。
何十年も暮らすことになる地下シェルターでの生活には、こういうことも必要ですよね。絶対。
この他にも、地下なのに毎日天候が変わったり、四季があったり、神社があったりと、人間の精神衛生にも配慮した工夫がされているのが、興味深かったです。
でもそんな努力もむなしく、シェルター内で謎の奇病が流行し、人々は全滅してしまいます
そして全滅するまでの人々の働きぶりが健気すぎて、読むたびに愛しく、切なくなります。
📔『7SEEDS』
には20人ぐらいのメインキャラクターがいて、これといった主人公はいない感じです。
それぞれ違う個性、違う能力を持った若者たちが、協力しながら困難を乗り越え、新しい世界で生きていくサバイバル物語です。
全36巻、16年間も連載が続いた壮大で爽快な物語をぜひお楽しみください✨
